昨今、私が演奏する中で「楽器未経験から1年半でこのくらい演奏できるようになりました」と言う話になると、必ず「楽譜が読めるのですか?」と聞かれる事に気がつきました。これの返答を端的に行うのが難しくて「まず、タブ譜と言うものがありまして~」から始めるので、今回は同じような疑問を持つウクレレ初心者のためにタブ譜と楽譜とはなんぞや?からはじめて、使途について説明します。
ウクレレ関連書籍全般には、ほぼ間違いなく書かれているのがタブ譜です。だいたいは楽譜と併記されていますが、稀にされていないこともあります。
まず上がみなさんご存知の楽譜です。下段の左にあるのがタブ譜。演奏する楽器の弦の本数分だけ罫線が引かれております。ウクレレの場合は4弦なので4本のラインが引かれています。
この4本のラインが、まさにウクレレを上から見たときのネックと一緒になっておりヘッド(立てたときの上)側から何フレット(何マス目)を抑えれば良いかを数字で表現している訳ですね右の写真がまさにフレットの拡大図です)。※ちなみに0は押さえないで弾くという意味です。
と、非常にシンプルに出来ているのがタブ譜の強みでして、ともすれば「じゃあ、楽譜いらなくね?」と思うのは誰もが通る道なのですが(笑)一方で弱みもありまして、この数字を追うだけだと、そこには楽譜には存在するはずの「音の長さ」ですとか「強弱」ですとか「テンポ」みたいなものが読み取れなくて、例えば本来「ター・タンタン・ター」と演奏すべきところを「タン・タン・タン・タン」みたいに違うリズムで取ってしまうことが多発します(かつての私はしておりました)。
それを埋めるために数多くの教本にCDが付いているんですね。サンプル音源があれば楽譜が読めなくても一応なんとなくは耳で拾える訳です。
もちろん、最終的には「運指はタブ譜で読んで、他の情報は楽譜で読む」と言うのが正解ですが「一定の演奏技術がつくまで」や「運指の遷移を覚える段階」ではタブ譜でも十分です。と言うことで、ウクレレ初心者のみなさんは、まずはタブ譜をフル活用して頑張ってみることをオススメします。
▼たとえば私はこんなタブ譜を使ってきました
【決定版】僕がウクレレ中級者になるまでに使った教則本10選(〜200日目)
■スポンサードリンク