「初心者だから変な癖がつく前にうんぬんかんぬん～」

ある時にとあるプロの方のネット上でのアドバイスを見ていて「あーそうか、そうか。だから話がかみ合わないんだ」と合点がいったことがありました。例えば「基礎は大事」という指導もそうなのですが、これって「続ける覚悟」を持っている人に対しての金言なんだろうなって思います。

どういう事かと言うと、僕もご多分に漏れずそうだったのですが、僕らって（大人になればなるほど）ウクレレをはじめました。始めたいです。ってなった時に心のドコかで「でも、ちゃんと続けられるのかな、、？」と思っているはずなのですよ。上手くなる保証なんて無いですし。

そういう人って、きっとプロの視点でいう「スタートライン」にすら立っていない状態なんですね。

だからプロの金言がなんか、自分ごとじゃない気がするって話は実は結構あると思っています。

プロの金言は「趣味＝ウクレレの人」とかには、ちゃんと刺さるんですけど「趣味＝ウクレレにしたい人」ってもう一歩前ですよね。で、そういう人が「どうやったらスタートラインに立てるんだ」って悩んだ時どうしたか？って話ってあんまり出ないので今日は素人が経験から書いておこうと思います。

たとえば、独学ではじめた僕の場合、どうやって「趣味になったか」なのですが、別に難しい理由もなく、練習では「好きなことだけ」やっていました。やりたくない練習はやりませんでした。基礎練習は必要最低限。とにかく「弾きたい曲」とかがあって、それを頑張る。その過程で「基礎が必要になれば」勝手にやるんですけど「必要だ」と思えなければ、別にやらないまま走っちゃった方が、基礎なんかテキトーでもモチベーション的には良いんじゃないかなと思っています。だから、僕は未だにコードすら覚えておらず（あはは）。

きっと、これはセオリー（教科書）から見た時は「ありえない。アホだコイツ」というタイプの進め方なのですが、ここに２択問題があって、趣味として考えた時に（１）基礎をしっかりやるけどつまらない。続けられるかわからない　と（２）間違って覚えるかもしれないけど、とにかく楽しんでいる　があった時に後者の方が「長く続ける可能性が高い」と思うんですね。だって本人楽しんでますし。幼い子供なんかが物事を覚える時も大抵は後者ですよね。

これは、言い換えると「納得していない基礎練習は続かない（身につかない）」という話でもあると思っています。結局、人間って「やれ」と言われただけのことは（理屈ではわかっていても）渋々やるわけですから、自分が「必要だ」と思ったり「絶対に辞めない」というラインに行くまでは好きなことをした方がいいんじゃないかなあと思うのです。素人考えですけど。

で、その上で変な癖がつく前だったら十分矯正は出来る訳で「自己流に凝り固まって人の話は聞かない」じゃダメなんですけど「人の話は聞くけど自分にとって大事なことを優先する」なら、別に良いんじゃないかと思います。それが、プロからは遠回りに見えたとしても「ちゃんと続いている」というだけで、本人的には遠回りでも何でも無いですから、大きな価値があると思うんですよね。

物事を覚える時って「苦労しないと覚えられない」とか「練習は苦労しないといけない」って考えがちなのですが、実際問題そんなことって全然なくて、自分が楽しんで演奏できていることが最も重要だと思います。だから「練習しなきゃいけないってならないように楽しんで練習できると、きっと実力も長い目で付いてくる」という考え方もあると思います。少なくとも、僕はそうだったので書き残しておきます。

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