【ウクレレ本 評価】No.016 ジャズアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集 (CD付)
- 2015/8/10
- 書籍レビュー
【タイトル】 ジャズアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集 |
[おすすめ度] 2.75/3 ★★☆ ・内容(質):3/3 ・内容(量):3/3 ・譜面:2/3 ・選曲:3/3 ・付属CD:あり |
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【著 者】 富永 寛之 【出版社】 リットーミュージック |
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【ジャンル】Tab譜(High-G/一部 Low対応) 【推奨レベル】中級者〜 |
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発行:2014年5月 | 定価:2,200円 |
▼評価
初見では「譜面よし」「演奏よし」という感じの富永氏によるTab譜。デモ演奏も申し分なく、聴いた感じ憧れるTab譜なのだが、いざ触れてみるとものすごくクセの強いTab譜なので、正直「好みが分かれる」印象。主音部ではとにかく単音を許さずハープで弾いているかのようなメロディ形成をしているのが大きな特徴で、聴いた感じの「美しさ」は申し分ないが、いざ弾く側に立つと「こういう弾き方が好きなんだろうなあ」と痛切に感じるレベルでその展開が多い。実際、筆者も中級レベルから「カントリーロード」と「いつか王子様が」を引っ張って演奏したが、たしかに弾けてみるとこれは凄くよろしいのだが、演奏が終わると(面白いことに)150日程度の練習では「また弾こう」というモチベーションに持って行きにくかった。理由は簡単。左手が広めに押さえる(セーハしっぱなしみたいな)時間が多すぎて負担が大きく、とにかく「手がこる」「手が痛くなる」のである。これが日数を経て「上級者」になった時にどうなるかは追ってレポートしたい。
▼まとめ
基本的に見開きで完結する譜面。Tab譜では太文字が「主音」で普通のフォントのものは、そのメロディを補完するためにある感じになっているのが本書ならではの大きな特徴。初心者の時にこの譜面を見て「意味がわからん……」となり、泣きそうだったことをよく覚えている。120〜130日を越えてきて音が拾えるようになったら演奏が捗りはじめた。たぶん、いずれ再挑戦していくことになるが、譜面の感じだと「難易度」と「人を選ぶ」側面があるので、よく自分のレベルを勘案してから選んだほうがいい。少なくとも、勝氏やキヨシ小林氏の譜面なら問題なく弾けるレベルで挑むと後悔がないと思う。
▼この楽譜で演奏した曲目と日数
・いつか王子様が(141日目)
・カントリー・ロード(157日目)
・カントリー・ロード(711日目)
▼今回紹介した書籍
ジャズアレンジでたのしむソロ・ウクレレ映画音楽集 (CD付) (リットーミュージック・ムック)
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