ウクレレ奏法で右手を深掘りしたら演奏表現が2倍になった話
- 2016/11/13
- 中級者TIPS
私がウクレレ独学を始めた時に思ったこと。まず「ソロ」と「弾き語り」があって「ソロ」を掘っていくと「ジャカソロ」があって「どれだけ高度に難解な曲を表現していけるのか」を突き詰めたら、それが演奏のゴールだと思っていました(単純)。
実際にソロ演奏を掘り下げてみると、左手の基礎の後に右手があって、ソロとジャカソロに分解できて「バトキン奏法」や「ロール奏法」と言ったジャカソロの素地を学ぶ必要が出てきました。予想通りです。そこで、このジャカソロ道を登っていく事にしました。
ところが、その道を歩いていた最中、横に違う道が走っていた事に気がつきます。これが「アルペジオ」「トレモロ奏法」と言った和音の分解を行うソロの道です。「うお、あっちにも道があるのか!」と、私はジャカソロに区切りがついた段階で、そこも歩いてみる事にしました。
で、両方歩いて(学んで)の感想。
この2つは「ある譜面」があった時に「アプローチが違うだけなんだな」と良くわかりました。
それを実演したのが下記の演奏です。
・「ウクレレソロ勉強 621日目 コーヒー・ルンバ(アルペジオ&ジャカソロ)」
まあ、人間やっていれば「どっちが好き」とか好みもありますが、基本的に気分で使い分けています。ちょっとしんみり演奏したい時はアルペジオでバラード調に流しますし、ドン!と盛り上がりたい時はジャカソロでいえーい!ってやりますし。
ただ、凄いのは、この2つの演奏は譜面的には(運指は)一緒です。
ジャカソロの譜面でメロディラインが出ているキモの音を1つアルペジオで拾って、それを中心に分解して演奏する。そうすると、ほとんどの譜面がアルペジオで表現できる事に気がつきました。いやあ、素人だからそんなの知りませんでした。。
だから、ミッキーマウスマーチだろうが、ルパン三世のテーマだろうが、全部「ちょっとおセンチな感じ」(笑)で演奏できるようになっちゃいました。個人的には、これは革命です。だって右手の表現を1種類増やしたら「持ち曲」が2倍になっちゃったって話ですからね。暗譜を1個すると2曲(正確には2パターン)弾けるってのは結構な武器です(いつか合間に公開していきますね)。
あとは運指の確実化にも貢献していますね。アルペジオはジャカソロと違って誤魔化しにくいので、運指をハッキリ覚えないといけません。「どの音がメロディなのか?」を正確に把握するので、ジャカソロにした時にアタックする弦を無意識的に意識できるようになります。
とまあ、結構これは良いものだなあと。アルペジオを覚えた意味が段々出てきている感じがするので、引き続き掘り下げようと思います。皆さんも2倍のパターンを覚えるためにもアルペジオを覚えると面白かもしれませんよ!おすすめです!
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