ウクレレ演奏は最も取りやすい運指を選んで良い論
- 2016/11/4
- 中級者TIPS
ウクレレをある程度演奏できるなると感覚的に身についてくる部分でもありますが、ウクレレと言う楽器は同じ音を複数の場所で奏でる事ができます。たとえば、1弦の3フレットと4弦の5フレットは同じ音です。そういう仕組みを頭で覚えられると「譜面どおり」に運指を取らなくても演奏が捗るようになります。
実際、昨今私が触れているアルペジオの譜面では、まさに上記どおりの演奏指示が出ていたりします。なぜかって2つの弦を次々と鳴らせば(同じ音が)重なって美しく聴こえるからでしょう。製作者の意図を感じます。
しかし、そこまで突き詰めなくても、同じ音が出ている限りにおいては別のところの音を拾って演奏したって別に構わない訳です。「その方が運指が確実に取れるから」と判断できる場合は、同じ弦を2回鳴らしたところで、結果出ている音は「同じ」訳です(まあ、厳密には音の伸びとかが違うのでしょうが)。
音の取り方でも(私のように)セーハの方が演奏しやすい人も、分けて拾った方が演奏しやすい人もいるでしょう。短いテンポの中で運指をパパッと動かさなければならないケースだとセーハは不利に働きますから、あえて(得意だったとしても)セーハを使わない選択肢を取ることも出来ます。
そういったことを自らの頭で考えて(譜面どおりでは無い)運指が取れるようになると、心に余裕が生まれるのでテンポの方に意識を向けることも出来ます。実際、佐藤氏のレッスンを受けていても「この音はコッチで拾った方がいい気がしますねえ」とアドバイスを頂いたりします。要するに「弾きやすさ」が先にあって、それよりも「テンポ」とか他の部分に気を使う方が「総合的には良い音楽を奏でられる」と言うことでしょう。
以前、何かの記事でも書きましたが「譜面どおりに弾く事が正義」では無いと思っています。「奏でる音楽が美しく聴こえる事こそが正義」じゃないかなと。主に中級者くらいになり「運指はだいたい取れる」となった方は総合的な演奏のアウトプットを改善するために、ぜひ「この運指以外に取りやすいの無いかな?」と探されると、案外ラクに弾ける運指が見つかる事があるので試されることをオススメします。
今日は中級者以上に捧げる運指のお話でした。
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