ウクレレを必死に練習する前に心がけたい「意識」の話

むかし、縁があって、ある一流のプロカメラマンとライターの人と仕事をさせて頂いたことがあります。当時、新卒上がりのペーペーでアシスタントだった私は、その2人と喫茶店で(仕事の合間か何かで)時間をつぶしていた時に、なんとなく、以前から興味のあった質問をした事があります。

「どうやったら、(その分野の)プロになれるんですか?」

すると、経歴も仕事も全く異なるはずの2人は(ちょっと、若者のその手の質問には食傷気味な感じで、しかし分野の違う私なのである意味本音で)同時にまったく同じ解答を私にして頂いたのをとてもよく覚えています。

いわく「なりたくてなったんじゃなくて。好きで仕方なくて、気がついたらこうなってた」と。

この解答は「良い学校(または、その専門学校)を出て、良い職場に入って…」みたいな固定観念を持っていた筆者にとって、すごいショックな一言でした。とてもピュアな解答ですが、たぶんその裏にはとてつもない時間を苦もなく過ごしてきた積み重ねがある事は間違いないと、ハッとしたのを今でも覚えています。

さて。ちょっと、そんなプロと比較するのはおこがましいと思いますが「上達の源泉」って案外、そんなことな気がします。よく、私の積み上げた成果(ウクレレの演奏)を見た読者様に「ウクレレパパは修練する時間が凄いのだ」とコメントを頂く事があるのですが、その実本人(私)は大してそう考えてなくて、実はそれって、その行程を「修練と感じているかいないか」の違いな気がするんです。

たぶん、大人が考える「上手くなりたい」と言うのは雑念(邪念)が多くて、きっと子供のように「楽しくて仕方なくて、やっているうちに凄い事になっていた」と上達していくのが「上達の理想形」なんじゃないかなあって、あの話を思い出すたびに思います。

今日は「何が言いたいか?」と言いますと「必死に上達だけを突き詰めようとすると続けるのがツライですよ」という事でして、いま私たちがやっているのは(文字通り)「音楽」なのだから、まずは目一杯演奏を楽しめることが大事な気がします。私もよく「綺麗な演奏」を目指すがゆえに、正直、録音の最中に演奏を失敗をした時に舌打ちをする時もあるのですが(笑)本質的には、そういう意識(行動)って健全じゃない気がするんですよね。

本来、人間って「上達する喜び」を覚えたら、勝手に上達していくものなんじゃないかなあって。だから、私は必ず心にそういう「(ハンドルで言う)あそび、心の余裕」みたいなものを持つように心がけて、日々練習を楽しんでいます。

最初に「小さな成功体験」をすると、味をしめてドンドン推進力を付けられるのが人間です。せっかく「音楽」を学んでいるのですから「楽しんで上達する」という事を合わせて意識してもらえたら良いなあと思います。焦らず、じっくり頑張りましょう。

大丈夫、私たちは誰かと競争しているわけじゃないですから。
今日は「気構え」の話でした。

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