ウクレレ初心者が知らない「CD付属」楽譜の真の価値
- 2015/9/16
- 楽譜・教本コラム
僕が初心者のころ、とにかく「勢いに任せて」手当たり次第にウクレレ関連書籍だけで50冊余りを買い込み、そのほぼ全てに目を通したり弾いたりした結果、行き着いた結論のお話。
世の中のウクレレ教則本やウクレレ楽譜には「CDあり」と「CDなし」があります。
CDが無いものはボリューム感があったり、安かったりするケースも多く、初心者も目移りする事でしょう。しかし、そんな中で僕が初心者に「オススメしない」楽譜があります。それが「CDなし」の楽譜(かつ、中身が超初心者向けの楽譜では無いもの)です。
「うそ? CDなんて、なくたって問題無いでしょ?」と思ったあなたに解説します。
その原因はウクレレという楽器の特質にあります。
ウクレレという楽器は「弦の本数が少なく、手軽である」という特徴がありますね。それは言い換えると「音域が狭い」という事にもなります(ウクレレでコントラバスみたいな低~~~い音出ませんよね)。これは、何と比較して低いか、わかりやすく言うとギターあたりでしょうか。
「音域が狭いとどうなるか?」という話なのですが、カラオケで「高い声しか出ない女性」の事を思ってください。その人が男性ボーカルの曲を歌う時に「キーを上げ」ますよね?
これと同じ事がウクレレアレンジをする際に入る事があるんです。
つまり、あなたの「イメージと違う」音域から楽曲にはいるんですね。
それに加えて、編者のクセで「伴奏からはじまるもの」と「いきなり歌い出しのもの」の2パターンあり、かつテンポやアレンジのせいで「原曲に無い音やテンポになっている」というケースが多々有ります。
で、それによって何が起こるかというと、見本なしで演奏をしてみた場合、流して演奏できれば確かに「原曲のアレンジ」なのですが、右も左も見本も無い初心者にとっては、脳内にある「原曲」とキーもテンポも違うので、全然噛み合わないんです。
「はあ? これ何弾いているんだ?」とズーッと思うケースも本気であります。
結論「付属CDが無い」そういう楽曲は「意味不明なんですけど」となったり、音を探すだけで異様にいらぬ苦労する事になります。
本来、CDはそれを回避するために付属されているワケです。
CDが付属しているものにもソロ見本なのに「不要なピアノやベースとのセッション」などが付いている様な思わず「アホか」(練習する側の立場を全然考えて無い)と思うケースも稀にありますが、それでもCDがあれば、まだ何となくはキャッチアップできます。
という事で、初心者のうちは「CD付属」のものを優先的に選ぶ事をお勧めします。
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