ウクレレ上達に有効なのは「タブ譜」ではなく「教則本」である理由

最近、いろいろ模索する中で久しぶりにウクレレのタブ譜から離れ「定番曲を弾きながらウクレレがグングンうまくなる本」と言うウクレレ教則本を片手に、ひさかたぶりの独学を進行している訳ですが、改めて「教則本」というものの良さを感じています。それは「この本だからなにがし」と言うことよりも、ウクレレ教本という「たてつけ」がやっぱり「ウクレレの上達を意識しやすいなあと」中級者の今になって、改めて思ったからです。

それは、なぜでしょうか? 今日はそんなお話です。

たとえば、あなたがタブ譜の「ある楽曲を演奏したい」だけをモチベーションにした場合、その曲が完成した時が、イコール「ゴール」となります。無論、上達の過程では様々な「弾きたい楽曲」が出てきますが、結局はそれらは個別の楽曲として対応します。

対して「ウクレレ教則本」は何が違うのでしょう?

私は、それは「読み手の意識」だと思います。

好きな楽曲だけを演奏できるタブ譜とは違い、教則本の場合、若干ページを飛ばして読んだとしても、教本として購入する以上は「最後の章」まで進むことに意味がありますし、皆さん、そうしたい(そうしなければならない)と思って買われるはずです。

そうなると、そこに行き着くまでの教本に掲載されている数々の楽曲は(誤解を恐れずに書くと)「通過点」でしかありません。5章建ての教本の1章を終えて大きな達成感に浸る人は、そうはいませんし、大抵の教本は後半の章に「こんなのが演奏できたら格好良いだろうなあ」と憧れるような楽曲が2つ~3つ入っているはずです。

この、目の前にある楽曲を「通過点」にするイメージが、実は結構な上達のエンジンです。

「早く上達して先の章に進みたい気持ち」とうまく折り合いをつけながらも、目の前にある階段を着実にこなしていく練習行程は、目の前にある曲の「先」を常に見ています。

だから「まだまだ先は長い」と思いながらも、読了のための努力が続きますし。仮に課題曲の演奏ができても満足感に浸る事なく「よし、次の難易度だ!」と続けざまに階段を登っていく事ができます。

私がたびたび「上達には教則本」と言うのは素人が独学で伸びていくためには極力余計な思考(迷い)を排除した方が良いと思っているからです。「何を学べば上達できるのだ」と答えの見えない迷走をしている暇があったら、目の前にある教本を信じて黙々とこなす方がよっぽど時間的に効率的だと思います。「生兵法は大けがのもと」と言いますが、それはこういう学びごとにこそ通じる事だと思うのです。

独学をやっていて、迷うタイミングは必ず「道」が見えない時です。どうすれば、これ以上上達できるのか?が見えなくなるとモチベーションが失われるのです。「道を示してくれるもの」を次々に見つけていく事こそが、最も効率的に上達する手段なのかもしれません。

ですから、「通過点」のイメージを持って、黙々と教本に取り組む事が、結局、上達の最短コースな気がします。それは私の経験談からの一言でもあります。

今日はウクレレ教則本の長所のお話でした。

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